プラットホームに投げ込まれた煙草がレールの隙間で狼煙上げる トンネルの奥、待ち草臥れた明りが 近づき 過ぎ 足元で止まる ドア開く 体一つ 遮らず乗り込め 窓にもたれて 見つめて 見慣れた景色のモノトーン レールに轢かせ亡くした後 睫毛の上に圧し掛かり 目蓋で支える感傷の眼孔は 「あ!遠く忘れていた。」 景色を見た途端に溢れた つまらない再現を際限無く 見切れない視線憶えていた 未来の自分に押し付けて 閉まらなくなった引き出しに 詰っている未完のジオラマ 戸惑っている、あの時のまま 架け橋の向こうも変わりなく 見え透いた嘘の白線が その先の闇まで伸びていて 振り切れず飲まれてしまう前 どうにか   今 動揺せず面と向かって どうか 永遠に経験を! 罪悪感すら感じてしまう 青々とした空 目を伏せる 夕立が来て助かって 立ち止まる言い訳を一つ得る この次、靴繰り出す方 決まった途端調子良く 叩いていた雨ピタリと止み 喧騒と雑踏に紛れ込み 歩いて 躓いて 振り向いて 戸惑って 不確かな明日に下した決断を断じて 不確かな明日に下した決断を信じて 未完のまま置き去りにされたジオラマの中に立ち入って あなたが諦めた景色を あなたが諦めた意識を  今 私は追って見ている あなたになって見つめている 薄暗い夕暮れの雲は今も赤み帯びて太陽引きずる 何れは夜に飲まれるから最後まで見届けるから 歩いて 躓いて 振り向いて 戸惑って 歩いて 躓いて 振り向いて 戸惑ったら 歩いて