未だ余り汚してない今日の服装に気付いて躊躇[ためら]って でも其処に固執すると窮屈でイライラするので 躊躇[ためら]った時点の自分に見切り付けて 湿りと乾きが交差する緑の匂いが分かる頭の高さに身を置く。 2月なのに5月みたいな天候の時間の流れに浸れば 視界には認めざるを得ない目一杯の青空に 雲らしい雲と試し書きの様な透けた薄い雲が散らばり、 現実の安心感を保ちながら眺め続けてたら 風の音が聴こえ始め、耳に意識が行くと 右側の遠くから鉄橋を走る電車の音が大きく成って行き 足元から頭の向こうへと通り過ぎる。 鉄道に沿って社会を担う車も行き交い 鉄橋の下では、生活を営む感触がする。 ジョギングコースの向こうから犬を連れたトレーニングウェアがやって来る。 右頬に芝生の草の先が触れると捻っていた首の疲れに気付き 再び空に意識を戻し目をつぶると 「チーン!!!!!」 古いトースターの中から飛び出せなかった思い出(は) 白昼、河川敷の芝生上で駆け巡る。 記憶の断片が、もう、勘弁って位に浮かんでは、ふわっと消える 椅子や地図やニスを塗った作品がチンガチンガちらつき始めて 感情が参上し退散、がジャンジャン発散し動いて乱れ煽る 動機息切れ眩暈が遠来、どうしようかと葛藤し発祥地踏み入れようか 物騒な残像がストロボでチンガチンガ点滅(して)アピール(を)始める 気付けそうで見つけそうで深く手を伸ばす さっきまでは感じられたヒントピンボケに ボケて溶けて解けてやり直す前に せめて集めて組み立てかけた場所で 考察と捜索で中途をセーブ パスワード刻み久しぶりに皮膚に光り与える世界へ 戻ろうと目を開けると白くなって行く。 古いトースターから飛び出たい思い出 白昼、河川敷、芝生上、駆け巡ってる。 ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる..... オーライ オーライ 受け取るフライ オーライ オーライ 受け取るフライ オーライ オーライ 受け取るフライ オーライ オーライ 受け取るフライ オーライ オーライ はい、此方です。 オーライ オーライ はい、此方です。 オーライ オーライ オーライ オーライ 入っていく あなた方の頭の中は昼だ 2月なのに5月みたいな時間(に)浸る あなたの仰向けに寝転がった上を 鳥や雲や旅客機や鉄道や車や カイトやボールや頭や体や腕や足や ジョギングシューズやスパイクや犬や猫の生物(が) 24時間360度で過[よ]ぎり通り過ぎて行く そんな楽しげな慌しげな青空(を) バックにした一つの扉絵の景色(が) 記憶の隅で確かに存在したの(を) 見知っている事(に)今、気付いているのでしょうか? あなたは。 あなたの彼方は。 あなたとあなたの狭間は。 えっと 再度先程をおさらいしてみようと 少しずつ一つずつ確認して行く スローモーションが丁度良い位の動き 目で追いながら分からなかった、その当時の 感情の原因を引っ掛けようとしているのか なぞる心象風景と今このスローな風景を 較べながら重ねれば徐々に迫る秘境 生まれながらやり過ごせば奥に溜まるいっそう ずっと ずっと ずっと ずっと ずっと ずっと ずっと ずっと 当て嵌めたい ずっと ずっと ずっと ずっと ずっと ずっと ずっと ずっと 当て嵌めてたいから 改めて温めて 温(ぬる)まない様に 温めて扱って 飽きて ほうっておいて そして 冷めて 醒[さ]めて 褪[あ]せて 馳[は]せて せめて 朽ち果て無いで欲しくて 何処かへ綺麗さっぱりに、やっぱりざっくりと仕舞い込みたくて タッパーに詰めて保存する様に雑音に意識を傾け 転寝、目を瞑れば空[から]の視界現れ だけども再び繋がりたくて 先程の景色の形思い出して 浮かべ、眺め、馴染めば、飽きて目を開けて 答え照らし、ぶらり出戻り、お帰り。 しかし、広過ぎる現実、戦[おのの]く瞬間 途端 乾いたグランドに水が撒かれ始める 砂地に波が押し寄せ濡らし始める 湿って色濃くなった土の塊が 未だ未だ届く水に飲まれ散らばる 進み道をなぞる水は枝を別れて 絵の完成を告げる水が途絶えるのを待つ 足元から巻き上がる砂埃はやがて 収まる頃にはどれだけゲームルールを示すのか 白線は未だ残ってるだろうか? 白熱する時間から消えていくルールの結末(は) ベースボール中(の)フットワークがカギを握る 手と手の間で飛び交うボールの行方(の) コントローラーが欲しくて探して念じて もしかすれば未だ眠って(い)るかも知れない意識(に) ぶつけて覚まそうと衝動が今日[こんにち]も 寄せては返して帰って行く 心の中、問い掛け追い駆ける このまま未だ眠ってるだろうか? このまま只眠ってたいだろうか? もう、 始まってるのに 恥かいてるのに 交わってないのが間違ってるのに 感じ始めたければ 随時探り入れれば ぐいぐいと奥に迫るパース(が)くっきりと 輪郭線迫りすっきりと(は)、なるが 目前のデーゲーム(に)熱を上げる そんな子供じみた時期(が)崩れ朽ちるかもと 意地ら(しい)焦らしながらそそり、恐る恐る覗く 思い出せたのか潜在が当て嵌めたのか スローモーション(の)回想で過[よ]ぎった人は このまま未だ眠ってるだろうか? このまま只眠ってたいだろうか? このままずっと眠らせておいて 時々そっと、寝顔を覗いて これから一生秘めて過ごすかもと、 目を閉じて白熱のデーゲームを記憶させる。